阶段一

接受本次事件阶段一的投稿。

【213被封锁的会议室】part 01 識別番号9番・7番・17番隊 捜索段階 03

fluke:

【編成状況】

識別番号・7番 星雲

近侍 亀甲貞宗

識別番号・17番 女子高生のパンツ(hshs(…。

近侍 燭台切光忠

識別番号・9番

近侍 へし切長谷部

近侍 燭台切光忠

【現在捜索区域】

1階・会議室右側通路


SIDE 燭台切光忠

まさか、あんなに戦ったのに、くるりと会議室の前にまた戻ってくるだなんてね。

会議室前の一本道を通ると、また分かれ道が目の前に広がる。

この分かれ道について、これからどこを探るのかを話し合いで決めようとした途端、さっきの戦闘からずっとだんまりしている彼女が、いきなり問答無用で、「これから探索方針を変える」と命じられた。

さすがに三回目の戦闘に、敵の姿形は慣れて来たけど、精神的にはやはり疲弊していたのか、彼女はいよいよ苛立ちを覚え始めたようだ。
時折小さく震えて、呼吸が浅くなり、冷や汗で僕がせっかく整ってあげた前髪も崩れてほっぺたにべたつく。そして口調もいままでないほどに固くなっていく。敵との戦闘が激しければ激しいほどほど、彼女からの視線は、もう僕達を一人の兵(つわもの)よりも、「物」として見るように、だんだん冷たくなっている。

まるで、初めて彼女に出会ったばかりの頃に戻ったみたいだ。

誰よりも脆弱で、怖がりで、臆病な人間だから、だからあんなにも血迷ったかのように、ただ貪欲に身を守る剣(僕ら)を求めているのだと、そんな目で見つめられて、久々にぞくりとした。

長谷部くんの知らない彼女を、何かを追い詰められてるように焦る彼女を、就任二日目から彼女の側に居た僕ほど知らないから、戸惑いを隠しきれずに、僕のほうへ疑惑の視線を送ってきた。

「なにをしていますか。早く行ってきなさい、早くッ……」

「……っ。かしこまりました。では、行って参ります。必ずや最良の結果を、主に。」

僕の腕に捉えている彼女を向けて洗練された一礼をした後、カソリックの裾がひらりと広がって、すっと消えていく。

「さすがは長谷部くんだね、機動力半端ない。どう鍛えれば、そんなに足が早くなるんだろうね」

心配させまいと、軽やかにありきたりの言葉を彼女に振る。

けど、彼女からの返事もなしに、ただ長谷部くんの後ろ姿が消える暗闇にじっと目を凝らしていた。

さっきの話し合い、と言っても、ほとんど彼女の独断で、僕達は一緒に来てくれた二組の主従と手分けして前路を探ることになった。
索敵に長けている長谷部くんが単騎で北(と彼女が暫定している)方角へ前進させ、そして僕は彼女を連れて、南へと少し進んで、そこに待ち合わせ場所を確保する。はじめのころ、近侍を二人も連れてきた僕達を珍しそうに観察しているそちらの審神者たちも、今はそれぞれの近侍と違う部屋に入って、何か役立ちそうな物を探しいる。
僕と長谷部くんの二振りを維持する霊力が余計に消耗されているせいか、近侍一人を連れてきた審神者より、僕達の存在が彼女の精神への負担が、心なしに他より激しく感じていた。

あたりの安全を確保してから、彼女を抱きかかえて、座れそうなところに腰を掛ける。

精神的に疲れて余計に動きたくないか、あるいは長谷部くんが離れていくのが不安だったか、普段ならこんな体勢になろうとすると、とっくに僕の手を振り払っている彼女は、まるで甘えるように、まだ無意識に僕のジャケットの襟を掴んで放さない。

「燭台切……」

「う、うん?」

二人きりなのに、彼女から光忠ではない呼び方をするのも、久々で慣れないから、少しどっきりした。

「長谷部、まだ帰って来ないね」

僕の腕におとなしく抱かれる主が、ぽつりと口を開いた。

「……。まだ行かせたばかりだろう?大丈夫だよ。……長谷部くんを信じてあげたらどうかな?」

――僕が居るじゃないか。

そう言いかけたのを無理やり喉の奥に飲み込んで、言った。

しかし、語尾の刺々しいさには流石に自分でも驚いてしまう。

「うん、わかってる……わかってるけど……」

けれど、長谷部くんの心配で、彼女は珍しく僕に突っかかって来ない。

僕の側で長谷部くんを心配する彼女が僕を見つめない。緊張が少し解けて、僕と話す口調も、いつものタメ口に戻ったようだ。でも顔の表情はやはり僕と長谷部くんが二人揃っている時より少し硬い。

「……。私も私で、なんとかしないと……」

長谷部くんが手帳でこのあたりを探索しつつ、記憶に頼って描いた見取り図をカバンから取り出して、時々何かを補足してまた取り消す、思案している彼女を横目に見つつ、考える。

このまま戦闘で消耗される一方じゃ埒が明かない。

手に入った敵の槍も一応戦闘中使ってみたけれど、さすがに僕の専門外で使い勝手が悪く、たったの一戦で、柄のところどころに綻びが生じるし、いつ壊れるのかもわからない。それに、戦闘では見よう見真似でなりふり構わず振り回したけれど、今思い返せば、使っている当時は、何か、混沌とした何かが段々体に侵入してくるような気がして、ぞくりしながら戦っていたから、気が散って、長谷部くんにも怪我をさせてしまった……そして何より受け入れないのは、その事実に、僕は、はっきりと仄暗い喜びすら覚えているようで、やはり、軽はずみに敵の槍を使うべきじゃないかも知れない。

しかし、だからと言って、やられっぱなしってのは、性に合わないな。もっとなにか、武器に使えそうな物はないかな。

もともと、戦力になりそうな人員をできるだけ多く増やそうと考えて、周りに声をかけたけど、結局呼びかけに応えてくれたのは、亀甲貞宗と彼の主であるいかにも書生じみた少年主従、それから、僕が初めて主に出会ったころを思い出させるような、もうひとりの燭台切光忠と一人の少女。

現状を整理すると、頭数だけ増やしても、丸腰で審神者たちを守って戦うってのは結構キツいことが分かった。

今更だけど、まさか僕が進んでいつも長谷部くんと同じ部隊に入れてもらうことで鍛えられていたお陰で、前回の戦いで運良く連携をとれて、彼女を今まで無傷に守り通しただなんて、運命の皮肉な冗談に、嫌気が差してしまう。

今回協力している亀甲貞宗はうちの本丸でもつい最近きたばかりの新刃くんで、見たところ、練度はあまり高くないからかな、経験不足が祟って、敵の動きに対する予測が少しだけズレが生じる。それがまだ致命的にはならないし、結局運がよかったか、なんとか致命傷にはことごとく避けてきたけど、彼の主にも怪我をさせてしまって、このままだと、ボロが出るのも時間の問題だろう。しかし、なにぶんその持ち前の明るさや、やる気だけは人一倍あるようで、「ご主人様」と彼の主を呼ぶ声がまだ元気いっぱいだから、しぶとさだけが取り柄といったところだろうし、彼の主も男性のため、怪我はしているけど、まだまだ動きに支障をきたすほどのものではない。まだなんとか不足は補えるだろう。

問題は、僕と同じ燭台切光忠のほう。練度は文句なしと判断していいだろう。敵の動きの予測も、見るに十分の場数を踏まえてきた者と思われる。でも、同じ燭台切だからわかることもある。僕達の素早さだけが圧倒的に劣勢。しかも運悪く出会った敵も、僕達じゃあ対抗に手こずる槍使いばかり。僕は長谷部くんが速さでなんとか敵の気を引きつけてサポートしてくれているからいいけれど、彼の方はうまく行かなくて、主人を負傷させて、見たところ、その少女の気力がかなり消耗されているようだ。

長谷部くんが出発前で口に出していたことは主に却下されたけれど、まあ、動きが鈍っていれば、嫌でも足手まといになるから、自然と敵を引きつけていしまう。その予測と行動をわざわざ言ってしまっては、結局彼は主命の束縛で、自分の動きを封じることに繋がるだろうから、そこのところは、たぶん僕がそれ相応の対処も考えないとね。

うーん、どうしようかな。

思案に耽けていると、僕の隣で主が小さな声で「光忠」と呼んだ。見遣ると、彼女は懐中電灯の光を見つめて、まるで独り言でも言っているかのように話し始めた。

「でもさ……光忠が無茶言ってついて来てくれたことは、良かったて思うよ。ほんとうに、光忠が居てよかった……あ、でも、こういうことを言うのは……現金、なのかな?」

なんだろう。

もともとこういう言葉は、僕の予想では、この会議から帰って、僕が腕をよりをかけて、みんなにここの美味しい料理を再現してから、彼女から聞きたいセリフだけど、まさかこんな状況下で不意に言われるとは、たしかに現金と思いながらも、こんなにも嬉しくなるだなんて。

思わず舞い上がってしまいそうになる心と綻ぶ口角を手で隠し当てて、どうにか押さえつけて、彼女にわざと意地悪な肯定をする。

「そうだね、ものすごく現金だよ。」

「うん……そだよね」

「でも、僕のほうこそ君に感謝しているんだよ」

「どうして?」

僕の返答に驚いたか、彼女はやっと沈んだ顔を上げて僕を見た。

「こんなにも素晴らしい晴れ舞台がなければ、こうして本当の意味で、『君を守る剣』になるチャンスもないからね」

「……。う、胡散臭いよこの言い方……またからかったなっ」

「ふふ」

眉間にシワを寄せながらむっとするような表情がおかしくて、思わず吹き出してしまいそうだ。

「でも、君たちがさっき受けた傷、ひどかったよね。痛むのかな……お手入れは……」

「まだ大丈夫だよ。さっきの曲がり角で偵察ついでに君の手鏡を少し借りたけど、ほら、僕の髪型もそんなに崩れてないよね?」

そう言って、わざとらしく髪を整える姿勢を作る。

「……くすっ。はいはい、まだビシっと決まってるよ、もう」

よかった。笑ってくれた。

ならまだ、大丈夫。

彼女がまたあの壊れる姿に逆戻りするさまは、もう二度と見たくないんだ。

ただただ泣き叫びながら、手にした五虎退の刀を振り回す、あの頃には……

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好生气啊互捅刀子不共斗光宫斗的刀刀!出息呢!!信不信下次真的要你们摔到一起去啊(xxxx

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